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MAURICE BEJARTバルバラを語る

情報・読み物 「CHORUS」1998年春号NO.23 2004/12/01
MAURICE BEJARTバルバラを語る by Valerie Lehoux

「僕たちは兄妹のようだった」

バルバラの死についてMaurice Bejartが語るのをあまり聞きません。あまりに傷つき、苦痛なので、二人の友情について語れないのでしょう。60年代の半ばに出会って以来途切れることの無い友情が続いていました。お互いを熱烈に認め合ってきました。お互いにステイジの上で出会うことをどれだけ熱望してきたことでしょう。・・・

Barbaraのことはうまく語れません。思い出がありすぎるのです。旅行やら、二人で見出した様々な事、冒険やら・・。彼女は女友達の枠を超えていました。妹みたいなものです。出会いは一目ぼれのような衝撃でした。すぐに、特別なもの、たとえば、別れていた双子が偶然出会ったような・・すぐに気づきました。同類・・という直感です。好みも同じなら、考え方、惹きつけられるもの、すべて同じです。Barbaraは僕自身の中の巨大な一部分と言えますよ。彼女のステイジについて言うのですか?簡単です。彼女はそこに存在している。自宅にいるみたいにステイジに存在している、本来の場所にいるのです。そもそも人生がそのようなものでした。Precyから舞台へ、舞台からPrecyへ。それは彼女が作り出した神話的な宇宙で、そこでありったけの熱情とありったけの真摯さを持って生きていました。
90年に僕がオペラ座で舞台をした時、彼女はMogador座で歌ってました。毎日僕は彼女のところに会いに行きました。彼女は舞台裏にジプシーのテントのようなものをしつらえていました。朝の10時にはもう楽屋入りして、すでに歌うための準備は、ほとんど完了状態です!
時代が下るにつれて舞台上で多く動くようになりました。ずっと長い間、彼女はそうしたいと思っていました。一緒に「Je suis ne a Venise」を70年代に撮影したとき、彼女はフィルムの中ですでに非常に魅力的に動いています。
ある日、僕のステイジの2時間前に不意に彼女がやって来たことがありました。ピアノがあったので、弾き始めました。踊り手たちはリハーサルを中止して彼女を取り巻いて座り込み、皆彼女に聞き惚れました。夜の8時になって、劇場の支配人があわててやって来て僕に言いました。「客席は既に満員です。どうして始めないのですか?」
ダンサー達は全員彼女を取り囲んでバルバラの歌に魅了されていました。
彼女は笑って、車に乗り込み「モナムール、失礼するわね」と言って立ち去っていきました。
またこういうこともありました。歌とダンスのオーディションに彼女が審査員で参加していました。彼女は一番奥にいて大きなメガネと帽子で、誰だか誰にも分からないような姿をしていました。ある応募者が彼女の曲を歌いました。その子が歌い終わるとBarbaraは立ち上がりメガネをとって言いました。
「ブラボー、マドモアゼル、とっても素敵でした」そしてその若い女の子は気絶しましたよ。
最後まで僕たちはずっと繋がっていました。若いころの思い出をあれこれ語り合ったり。毎朝書いたばかりのFaxを送ってきました。
2年弱前でしょうか、彼女に劇場で「La Callas」という芝居をしないかと言うオファーがありました。僕は断れとアドバイスしました。神話は別人では演じきれないからと。Barbara自身ももう神話でしたし。独自性のある女性でした。完璧さ、自分自身に対する要求の強さ、そして並外れた意思の力において。
亡くなる2週間前に一枚の厚紙が彼女から届きました。そこに3つの文字がフェルトペンで書かれていました。その厚紙は僕の部屋の目の前の壁に貼ってあります。「Je t'aime」この3文字を僕は4,6時中眺めています。(おわり)             Traductrice: Bruxelles


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