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「Roland Romanelliバルバラを語る」

情報・読み物 「Inrockuptibles」1997年12月3日号 2004/11/24
「Roland Romanelliバルバラを語る」by Emmanuel Tellier

「バルバラは美しくこの世を去ることを望んでいた」

20年近くの間、バルバラの伴奏者として中心的役割を果たしてきたのは、彼Roland Romanelli。
時に冗談を言い合ったり、時にお互いに残忍であったり。二人の出会いは喜劇で始まり、そしてそれは悲劇で終わった。

僕がバルバラに出会ったのは20歳の時だった。僕が20歳で彼女が36歳。バルバラのアコーディオン伴奏者だったJoss Baselliは去るにあたって二人のアコーディオン奏者を紹介した。バルバラは僕の名前の方を記憶に留めておいてくれた。少し前にパリに来たばかりだった。Colette Renardのツアーの伴奏をして、ほんの少し名前が売れていた。コンクールで2,3回賞もとっていた。まあまあのデビューだったけれど、普段は音楽関係の店でアコーディオンを弾いているような、パッとしない仕事をしていた。ある日、その店にバルバラが電話をくれた。一緒に仕事をしてほしいと言った。初めは冗談だと思った。それくらい信じられないことだった。バルバラと仕事をする。それは僕にとっては狂気に近い完全な夢の話だったから。一生の仕事として伴奏者になるという目標をずっと前から決めていた。そう、バルバラやブレルの伴奏者になりたかった。でもブレルは少し前にコンサート活動を止めていた。

『当時バルバラについて、どの程度しっていましたか?』
:バルバラは当時まだすごく若かった。でも僕にとっては巨人過ぎるスターだった。電話で彼女はこう言った。「3日後にツアーに出るの。大至急お会いする必要があるの」その時は思わず笑っちゃったよ。とりあえずMoulin de la Galetteで会う約束をして、そこに出かけた。そしてこの話が冗談でないことがわかった。バルバラが本当にいたんだ。ほんの2,3メートル先に。こちらよって、僕に手で合図してきた。本当に僕に合図しているのかどうかわからなかった。「こっちだよ」って僕に声をかけてきたのはバルバラの運転手だった。バルバラは僕の手をとり「心配しないで。万事とてもうまくいくわ。明日家で会いましょう。私のレパートリーを覚えて頂戴」と言った。バルバラの秘書がレコードを何枚も僕にくれた。僕はその晩、全部聞いた。全部僕用の譜面に書き換えた。僕の小さな下宿部屋で、夜を徹して。
翌日バルバラの家に行きリハーサルをした。そして3日後に一緒にツアーに出た。イタリアだった。

『あなたは20年間バルバラの元にいたわけですが、それはミュージシャンとしての関わりを大きく越える役割ではなかったかと思うのですが』
:どういう風に表現すればいいでしょう。「le role d'homme de vie」と言えばいいのか。そもそも「生活の場の男の役割」などと言う表現は正しいかどうかわかりませんが。ある意味でともに生き、共に旅行し、お互いの時代を共有して来ましたから。僕は彼女のミュージシャンで、彼女の運転手で彼女の護衛でした。彼女の存在全体を守る役目もしてきました。つまり、彼女が亡くなった今、僕がとても不幸だと思うのは、間違いなく、関わりの深さ大きさのためです。実際、彼女があの世に行ってしまったんだとなかなか実感できないんです。あまりにも近くに、あまりにも長くいましたから。昨日もまた、これは冗談に違いないと思いました。、彼女、そういう冗談が好きでしたし。全部彼女が仕組んでおいて、それから「みなさん、あのね、私が死んだらどうなるかちょっと、知りたかったの。ちょっとしたリハーサルをやってみたのよ」とか何とか言いながらまた現れる。(笑い)・・・彼女の死のニュースを聞いた時は、自分が崩壊すると思いました。最初の日完全に打ちひしがれました。彼女は僕の人生の20年間そのものです。うん確かにバルバラは厳しく、独占欲が強く、排他的なところもありましたが、それは女性的な愛の形ですから。あまり知られていませんが、その女性的な形の愛とは、それは同時に極端に残酷でもあるのです。彼女がユニークなのは、まさに二つの面を極端に持っていたからです。-(つづく)


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