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GOTTINGENの成立過程(2)

情報・読み物 GOTTINGENの成立過程(2) 2004/10/31
わだかまりが感激に変わる時

Guntherは急に立ち去った。そして上手なフランス語を話す楽しげな10人の学生達と一緒に戻ってきた。彼らの中の一人が、コンサート用のピアノを貸してくれそうな老婦人を知っているという。その10人の学生達がその婦人のピアノをここまで運んでくると申し出てくれた。それは多くの時間とかなりのきつい労力を必要とすることだった。公演は8時30分開演予定だった。

Guntherは驚いている観客に遅延とその理由を説明した。観客たちは我慢して待つことに決めたようだった。
私は時とともに打ちひしがれた。時とともに怯えを感じた。一人取り残されたように感じてしまった。リハーサルもしていないままだ。
22時。ついに。大きな逞しい10人のブロンドのドイツ人の学生達によってJungen Theaterの小さな舞台に、黒のコンサート用ピアノが運び込まれた。ずっと後になって知ったのだが、この10人の中に未来の有名な俳優もいたらしい。

その夜の公演は素晴らしく感動的なものになった。Guntherは契約を一週間延長した。翌日その学生たちは私にGottingenの見物をさせてくれた。私はグリム兄弟の家を見た。子供の頃慣れ親しんだ童話がここで書かれたのだ。{訳者注:グリム兄弟は共にゲッチンゲンの大学教授であった。7教授事件の中の2教授が彼ら二人。事件の後ゲッチンゲンを去る。ベルリン大学に招聘され、その地で没す}

私は滞在の最終日の午後、劇場に隣接する小さな庭でGottingenを走り書きした。コンサートの最終日の夜、未完成の言い訳をしながら、まだ本当に未完のメロディーに言葉を乗せてメモを見ながら、「Gottingen」を声に出して歌った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  「Il etait un piano noir...」P.167 & P.168


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