PLANETEに戻る

Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Double CD 「Femme Piano」 ( disque d'or )

Femme Piano

そのとっぴな発想に、噂のBarbaraのユーモア力のパンチを顔面に受けた気がして、思わず笑ってしまった。
しかし考えてみると、これは恐ろしい、気まぐれな、軽いタッチの、それは的中する予言であり,Brabaraは自らの運命を言い当てる、預言者となるからである。

Barbara晩年のCDとしては、1996年11月6日に発表されたスタジオ録音のCD「BARBARA」と1997年11月12日、Barbaraの死の数日前に市場に出たコンピレーションアルバム「Femme Piano」がある。共にプロデューサーはJean-Yves Billetだ。
歌わないと決心したBarbaraが一大決心をして、ステイジではなくスタジオでであれ、もう一度新しい自分をつかみ出そうとしながら、最後の力を振り絞ってチャレンジしたのが前者であるならば、後者は自伝の執筆と平行させながら、その選曲によって歌手人生の集約を試みた自選作品集だと言える。

「Femme Piano」がほぼ完成に近づいた頃、Jean-Yves BilletはBarbaraに会うためにPrecyを訪れた。
ー彼女は元気で機嫌も良かった。彼女の家の例の劇場にいた時だ。-
ー猫を抱いてロッキングチェアーに座っていた。突然彼女が質問したー
ー「ところで、このdisque d'orの発売のためのマーケティング・プランはどうなっているの」-
ーマーケッティング・プランなどと言う俗な言葉を彼女は使ったことはなかった。販売など気にしない人なんだからー
ーでも一応、僕も答えた。ラジオ局やプレス関係と連絡をつけています。それとテレビのスポット広告等も考えています、とー
ー「そんなの全部中止してちょうだい。私、いい考えがあるのよ」-
ーいい考えって?-
ー「そうよ。いい考えよ。私が死ぬって言うのは、どお!」

彼女のところで録音技術を担当しているBeatrice de Nouaillanと二人で、Barbaraって本当にユーモアが爆発した人だねって、言い合ったんだ。本当のことを言って、その時はほとんど気にもとめなかった。冗談だと受け取っていたからね。

ー「気をつけて帰るのよ」って言いながら、いつものようにお菓子をくれた。ロッキングチェアーに座って「さよなら」って言って手を振っているBarbaraを見たのを今も覚えているー

「Femme Piano」を担当したJean-Yves BilletがBarbaraを見た、これが最後である。
Jean-Yves Billetのこの証言に今も驚愕するのは、私だけだろうか?

・・・・・・・・・・・・・
Valerie Lehouxは言う。このCD2枚は選曲を通した彼女の人生の追想だと。
それが証拠にいままで決して揃わなかった、Marie Chaix( 元Barbaraの秘書で、後に作家となっている )が言うところの、「父親三部作」, L'aigle noir,Au coeur de la nuit,Nantes ,が初めて一緒に収録されているではないかと。
「disque d'or」とBarbaraが名づけたこの40曲からなるCD2枚組み、もう一度その選曲の必然性を検証してみる必要があるかもしれない。
・・・・・・・・・・・・・・
参照 :「Barbara Portrait en clair-obscur」 P379~P383 par Valerie Lehoux

//////////////

追記: 2008年5月20日
原稿の下書きに存在し打ち込みの際省略した内容を追記しておく。
1.このCDの選曲の時期、つまり1997年秋にBarbaraは片目の白内障の手術を受け成功している。もう一方の目の手術も年末に既に予約されていた、という事実がある。
2.このCDの選曲でもうひとつ特徴的なのは、初めて「Gottingen」を仏語と独語の両方で選出したことだ。たいして評判も売れ行きも良くない独語版を入れたこと、Barbaraなりのこだわりがあったのだろう。

追記: 2008年5月20日 (独り言)
死んだら、あの世に行く前に、いま少しこの世に留まって世界一周旅行をしてみたい。だから私は死んでも旅行中で「墓の中にはいません」。
親戚や友人の葬儀の毎に「死ぬ死ぬと言って、結構長生きしてるね」と必ず誰かに言われる。「20歳までに死ぬ」と言われて、それなりに育ってきたので、20歳を過ぎてからの人生は正直言って、試行錯誤の連続だ。船に乗せられ荒野の地に放たれる開拓移民の心境だ。未知と不安定だけが、いつも心の糧だ。過去を常に遠くに感じるのはそのためかもしれない。
死は一番の未知なのだが、決して不安定であってはならない。良い意味でも悪い意味でも、死は絶対的安定への到達でなければならない。そうBarbaraのように...。

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://musiccrosstalk.blog7.fc2.com/tb.php/211-3486963d

«  | HOME |  »

2017-08

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

MONTHLY

CATEGORIES

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

Bruxelles

Bruxelles

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。