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Barbara「黒いワシ」について

 (1)Un beau jour, ou peut-être une nuit,
Près d'un lac je m'étais endormie,
Quand soudain, semblant crever le ciel,
Et venant de nulle part,
Surgit un aigle noir,

(2)Lentement, les ailes déployées,
Lentement, je le vis tournoyer,
Près de moi, dans un bruissement d'ailes,
Comme tombé du ciel,
L'oiseau vint se poser,

(3)Il avait les yeux couleur rubis,
Et des plumes couleur de la nuit,
A son front brillant de mille feux,
L'oiseau roi couronné,
Portait un diamant bleu,

(4)De son bec il a touché ma joue,
Dans ma main il a glissé son cou,
C'est alors que je l'ai reconnu,
Surgissant du passé,
Il m'était revenu,


Dis l'oiseau, ô dis,(a) emmène-moi,
(b)Retournons au pays d'autrefois,
Comme avant, dans mes rêves d'enfant,
Pour cueillir en tremblant,
Des étoiles, des étoiles,

Comme avant, dans mes rêves d'enfant,
Comme avant, sur un nuage blanc,
Comme avant, allumer le soleil,
Etre faiseur de pluie,
Et faire des merveilles,


L'aigle noir dans un bruissement d'ailes,
Prit son vol pour regagner le ciel,

Un beau jour, ou peut-être une nuit,
Près d'un lac, je m'étais endormie,
Quand soudain, semblant crever le ciel,
Et venant de nulle part,
Surgit un aigle noir,

(省略)(省略)(省略)(省略)

Un beau jour, une nuit,
Près d'un lac, endormie,
Quand soudain,
Il venait de nulle part,
Il surgit, l'aigle noir...


この緑色の部分が「黒いワシ」の中で私が特に好きな部分。

(a) emmène-moi
私を(あなたの世界へ)連れて行って
と鳥にお願いの呼びかけをしている。鳥は今、語りかけるほどの近くまで来ている。
(b) Retournons au pays d'autrefois
昔の世界(おそらく鳥と共有した時代)へ一緒に戻りましょうよ、
と今度は誘っている。Tu(あなた)とJe(私)であった関係からNous(私たち)の距離へとさらに心理的に近づいている。

全体に目を転じると青の
(1)un beau jourと低く出ている部分では、鳥は遠い空のかなたに、突然姿を現してくる。
(2)Lentement 以下はやはり遠い鳥の存在と動きを視覚と聴覚でとらえて描写している。
(3)Il avait les yeux couleur rubis以下では鳥はさらに近づき,眼の色、羽根の色、そして額に輝くダイヤモンドのような光まで、見て取れる。
(4)De son bec以下、鳥はなつかし気に至近距離まで近づき、私の頬に触れ、私の手の中で動く。
どこからともなく現れた鳥は、まっすぐに私に会いに来たひとつの生命体なのだと気づく。
それはもう一人の過去の私なのか、あるいは、私の心の中でずっと生きてきた、私から実は離れたことのない、私を愛する人なのか。
音程の高まりと共に、鳥がどんどん近づいてくるのが、ここまでの部分。

そして、先に指摘した緑色の部分、すなわち、語りに入っていく。湧き上がる自分の想いを思わず鳥に語りかけるのだ。

(a)Dis l'oiseau, ô dis, emmène-moi,
(b)Retournons au pays d'autrefois
   ・・・・・・・
以下 Comme avant(昔のように)・・・が4回登場する。
イ)昔のように子供のころの夢の中へ
ロ)昔のように子供のころの夢の中へ
ハ)昔のように、白い雲の上に
ニ)昔のように、

イ)夢の中で、何をしたいかと言えば
Pour cueillir en tremblant
Des étoiles, des étoiles,
身震いしながら、星々を摘むのだ。なんと美しい表現だろう。cueillir des étoiesだけなら、単なる詩的表現に留まるが、ジェロンディフのen tremblant,すなわち「身を震わせながら」に私は感動を覚える。子供の頃の無垢な感性と、スリルと悦びのトキメキ、柔らかすぎる感受性が痛いほど伝わってくる。

(Retournons)pour
1, Cueillir des étoiles
2, Allumer le soleil
3, Etre faiseur de pluie
4, Faire des merveilles

子供の頃の夢の中で、白い雲の上で
他に何をしたいのかとよく聞けば
2、太陽に火を灯したい
3、雨を作り出す人でありたい
4、数々の神秘現象をおこしたい

心の想いが溢れ出たクライマックスの後、鳥はそれを理解できたのか、聞き入れたのかどうか。
黒い鷲は、羽根を広げ、感情と知覚をゆだねられた鳥として、空気を乱して音をたてて、再び空を求めて遠ざかって行く。

そしてまた、夜の静けさの中ですべてが、はじめに戻っていくのだ。
Un beau jour以下が5回繰り返されるが、まるで擦り切れたレコードのように、ここで繰り返されるのは、
(1)ある日、ある夜
湖の畔で、眠り込んでいたら
突然、遠くの空に、どこからともなく
一羽の黒い鷲が現れた、
という最初の場面、あの遠い遠い描写のみ。
だが、その事実の描写と思える部分さえ、次第に言葉がポロポロと落下しフレイズが飛び、最後に鳥は、空の向こう側の世界に、まるで存在を消すかのように、曲全体と共にフェイドアウトしていく。
「黒い鷲」と言う曲には、この終わり方しかないのだということが納得できる。

私のArt Site「L'oiseau Invisible」の最終4ペイジ目に、私の大好きな歌詞の部分をピックアップして掲載した。暗闇に消えた見えない鳥にBarbaraが伝えたかった心の想いを、ここに結晶させたくて、このペイジを制作した。クリックしていただければ、幸いである。(Bruxelles記)

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