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Monsieur H

Hubert Ballay par Gilles Schlesser
出典:La Lettre des Amis de Barbara No.29
・・・・・・・・・・・・・・・

GS :Barbaraに関する本では、あなたはいつもMonsieur H.ですね。バルバラの恋人、彼女が「いつ帰ってくるの?」を歌った相手だと知られています。「どうして帰ってこなかった」のですか?そもそもどのように出会ったのですか。

HB :一番最初に彼女を見たのは、Saint-Michel。夕方。La Boule d'Orという店で。多分56,57年。Dade(Gilles Schlesserの父)と一緒にいるとき、彼が彼女を紹介した。これからL'Ecluseで歌う歌手だって。Dadeは仕事があって、そのとき僕がBarbaraを食事に誘った。Saint-Andre-des-Arts通りの店。それが最初。彼女はベルギーから戻ってきていてVitruveにとまったり、ホテルに泊まったりしていた。特にrue de Seineのホテルによく泊まっていた。僕たちは非常に気があったんだ。すぐに彼女は心を割って自分の人生を語ってくれたよ。家族のこともね。そして弟のClaudeを助けてやってくれないかとも頼まれた。そんなわけで、彼女のお母さん、妹、弟に会った。Vitruveの家でね。それから僕がまたアフリカ(コートジボワール)へ行った。59年か60年の初めParisに戻った時に、彼女との本当の恋愛が始まった。イタリア、スイスに二人で旅行した。その短い旅行中に「Dis、quand reviendras-tu?」ができた。僕はアフリカに、Abidjanに戻らなければならなかった。そのとき彼女が聞いてきた。「ねぇ、いつ戻るの」そして「私は船乗りの妻の貞操を持ち合わせてはいないわ」って言った。「あなたを愛して愛の苦しさに死んでゆくつもりはないわ」って言った。僕は彼女にもう一回言ってくれって言った。僕はそしてあの歌詞を書きとめた。もちろん後で彼女が手を入れてまとめた。二人で書いたのは他に「J'entends sonner les clairons」それと「Pierre」の一部をね」

GS :それから彼女もAbidjanに仕事で行きますね。

HB :そう、ただ書物に書かれているようにL'Ecluseの一団として来たのではない。僕はJo Attiaを知っていて、レジスタンスの時に出会った友人でね、シャンソン狂で。このAttiaがAbidjanに「Le Refuge」というキャバレーを買ったばかりだったんだ。それでアーティストとの契約を始めていた。僕はBarbaraという若い歌い手がいるけれど、どうかと提案したんだ。Jo AttiaがOKを出して、Barbaraがやってきた。キャバレーの経営者としてだけれど、彼はBarbaraにぞっこんになったんだ。
彼が銃を手に客席に向かってこう言ったのを思い出すよ。
「この子が歌おうとしている時にもししゃべり出す奴がいたら、弾をぶち込むぞ」ってね。彼女はそこに3週間いた。そしてParisに帰っていった。それから彼女が僕に手紙を書き始めた。一日に一通。だからこうして200通受け取ったんだ。その200通はどこかへ消えて、どこへ行ったかわからない。
僕がParisに行く時は僕の場所が必要だった。だからRemusatに家を買っていたんだ。彼女にその家を自由に使わせていた。そしてそこに彼女のために白いピアノを買ったんだ。それと例のロッキングチェアー、家具などなど。彼女はそこを新しい住居とした。ただ、そのころから二人の関係が先細りしていった。(つづく)

・・・・・
彼はBarbaraに住居と白いピアノを与えた。
Barbaraはどんなに嬉しかったか。Barbaraの状況を考えれば、充分想像できる。私からさえ、このHubert Ballayに「ありがとう」と言いたいくらいだ。Barbaraは自伝にもRemusatの家、自分のアパルトマンを手に入れた喜びをはじけるように書いている。愛する人からなら、鉛筆の一本をもらっても嬉しいのに、自分の一番手に入れたいものをもらったのだから。ただ白いピアノ、Barbaraがほしかったピアノが、Barbaraの自伝によると、結果的にはHubertの嫉妬を喚起し、決別の決定的原因にもなるのだ。

Hubertは歌手としてのBarbaraにどのような影響を与えていくのか、続きをお楽しみに! (Bruxelles訳)

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