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Barbara Chanson pour une Absente

Chanson pour une Absente、または Le 6 Novembreというこの曲はアルバム「La Louve-1974」に収録されている。1992年の13CD-Boxには「Musique pour une Absente」というタイトルに変更されている。歌詞がないのでそのほうがいいだろう。長い曲(4分53秒)なので、You Tubeに出るとは思わなかった。LPに付された永田文夫氏の解説によると
ー「居ない女のために」では、作曲法の秘密を打ち明けてくれる。ピアノに向かって情景を語るうち、心に浮かぶメロディーは、歌詞のない歌声となって流れだし、オーケストラを伴って、堂々と盛り上がっていく。ーと記述されている。
11月6日(1967年)は彼女の母、Ester Brodsky (またの名をMadeleine、家でBarbaraは「ユダヤ人の女の人」と呼んでいた)が62歳で亡くなった日である。したがってこれは「亡くなった母のために」というタイトルが最もふさわしい。EsterはモルダビのTiraspolで1905年に生まれBarbaraと同じ Bagneuxの墓地に眠っている。
Barbaraには2歳年上のJeanという優秀な兄がいて、母の愛(叔母の期待も)は兄にのみ注がれ、勉強嫌いのBarbaraは比較されからかわれ馬鹿にされ無視され、愛情をひたすら祖母に求めるしかなかった。祖母の死を予感したり、死んだ祖母を幻視したりするのはそのためである。また母に疎まれる悲しみの隙間に、父が優しさを装って彼女の心の空白を埋めるのである。彼女が端からあからさまな拒絶が出来なかった理由はここにある。あの日が始まるまで幼い彼女は父が大好きだったのである。時代が父Jacquesを不幸にしたこともまた事実だった。母Esterは最も不幸であった。だから、希望と夢のすべてを長男のJeanにかけたのだ。父JacquesはEsterの夫として、Jeanの父としても居場所をなくす。戦争が彼を家族から引き離したこともそれに輪をかけた。死んだ父の港湾労働者の仲間たちはBarbaraに言う。「自分のことはほとんどいわなかったが、上の娘のことは、よく言っていたよ。歌手になったって。TVを見て、あれが俺の娘だ、って言ったこともあるよ」...
父の死の連絡の電話を受けたBarbaraが、母に相談もせずに、書置きを残しただけで、たった一人でNantesに向かうことの説明はこれでつくだろう。歌にも歌われたように、この世を去る前にたったひとつ父が求めたものは「私の微笑」だと「私の許し」だと、Barbaraは確信していたのだ。既に死んだ父に対面したBarbaraは「あなたを許します」と伝えることが出来なかった。それが唯一かつ最大の後悔だとBarbaraは言う。
母Esterの夫Jacquesにとって、Barbaraは女であり、娘でもあった。人生の前半の大部分を共に暮らした母、最も不幸だった「ユダヤ人の女の人」に死なれて、娘としてその悲しみを母への愛を壮大なメロディーに表現し追悼することはできても、その感情はどうしても言葉には、歌詞にはならなかった。

「亡き母のために」 作曲 BARBARA:

・・・追記:2012年4月29日(上記は4月16日記入)・・・
この素晴らしい音付けは編曲はWilliam Shellerの手になる。
それからイントロでBarbaraがぶつぶつ言っているように聞こえる部分は
FrancoisのPassion Barbaraから書き起こしをお借りしてきた。
以下の如しである。
"Bon faites la cette chanson, oui. C'est si tu veux je voudrais moi c'est une chanson qui s'appellera Chanson pour une absente ou le 6 novembre. Enfin je sais pas encore. Je voulais faire une chose qui est absolument sans texte. Enfin y avait un texte, bon, j'arrive pas à écrire. Et ce que je voudrais, bon disons que c'est Paris c'est un matin de Novembre, c'est encore ensoleillé mais c'est quand même frileux. Et c'est un matin de Novembre avec un temps de Mars. Y a un petit soleil comme ça, une petite pluie et c'est dans Paris. C'est une marche très lente , c'est noir, c'est comme une file, une grappe, tu vois, lourde de gens, enfin pas de gens tu vois. Bon, ça s'écoule comme ça très lentement. Enfin c'est sombre tout ça tu vois. Je voyais une chose qui ferait comme ça, tu vois, comme une espèce de lente prière."

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